本のデザインが素敵。年齢関係なく読める。
どんな本だろうと手に取って素敵な表紙のデザインだと思った。
素敵なデザインは表紙だけじゃない
本のデザイン
表紙をめくってみる。いわゆる、表紙の内側の見返し部分をみると洋風の植物柄になっていて、
しかも年月によって紙の端が黄色に変色しているような印刷がされている。
まるで、海外の古いお屋敷のアンティークな本棚に並んでいそうな雰囲気。
ページの中身もそのデザインはなされていて、
たまに花びらが挟まっていたり、
ページにしわが入っていたり、
コップを載せていてそこの水滴が紙にしみ込んだようなシミがあったり
すごくこだわって作ったんだなと感じた。
あらすじ
ある本好きな王様がもう歳をとって目が見えなくなる。
王様はもう目が見えなくなり、本が読めなくなった。
王様は2人の男を呼び、「世界中の面白い本を知っているものを探しその本の話聞いてきて
私に教えてくれ。」というような内容を命じ
二人の男は旅に出かける。
一年後、2人の男はもう寝たきりになった王様の元に戻って珍しい本に関する話を語りだす
感想
世界感に慣れてきたら面白くなってきた
本の構成は大部分が2人が見つけてきた本に関する説明で、内容がぶっとんでいる。
様々な本が出てくるけど
本自体に感情があったり、
生き物として描かれていたり、
現実の本と同じように本として扱われていたりして
発想が自由すぎて、なんじゃこりゃって最初の20ページくらいは思った。
自分はこういう本に慣れていなかった。というか子供のころにはこういう本に触れていたかもしれないけど、30代になってこういう文章が頭にスッと納得して入ってこなかった。
でも、そのまま読み進めていくうちにだんだんこんな本があったら面白いな、とか
この本は幸せだったんだなーとか、物語内のルールに慣れていった。
最後気が付けば世界感にどっぷりつかっていた。
サクサク読める
短いエピソードが沢山入っていて1ページの文字数が少ないのでサクサク読める。
でも、これ好きだなーって気に入るエピソードは数回繰り返し読み、想像してページごとに余韻を
楽しみながら読めた。
ヨシタケさんのイラストが素晴らしい
イラストで描かれた人がどこか間抜けに見えたり、愛おしく思えるような表情や動きをしている。
なんだかホッとするような気持ちになる。
ヨシタケさんの書いたところ読んでる自分はずっとニヤニヤして読んでいたと思う。
こんな人におすすめ
- サクサク読みたい
- 気楽に読み進めたい。
- 2冊以上同時読み派でも読みやすい
まさかラスト、ああなるとは(笑)
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